2020/8/30

部屋に閉じこもっているのでアホになった。考える力を落としたくない、みたいな話を恋人にしたら「エッセイ書けばいいんじゃないですか?」と言われ、自分でも自分が何かを表現するなら「書く」だし、もし書くとしたらエッセイだな(小説の人間ではない)、と思うので書いてみる。続く自信は全くない。

 とりあえず、今日あったことを書いてみる。エッセイの定義は調べないと分からないけれど、ほぼ日記です。他者から見られることをそれほど考えていない文章なので。

 

今日の2:00am過ぎに「今度電話できるかな?差別問題に関して話したいんだけど」というLINEが友人(たぶん29歳、男性)から来ていて、そのメッセージに気が付いたのが今日の9:00am前。睡眠の合間(二度寝することがほぼ確定している)にぼんやりとした意識で見たから、「この人はまた予想外のとこからボール投げて来んなあ」と面白がる気持ちを持った後に、また寝た。本起床が12:00pm前だったので、本起床してすぐにその友人にLINEを返した。しばらくメッセージのラリーをして、その最中に私のLINEの返事をするのがすぐだったので彼が「電話できる?」となって、電話できたので電話して話を聞いてみた、ら、差別問題って女性差別のことだった(勝手に黒人差別の話かと思っていた)。私は知らなかったけれど、BEAMSのTシャツが炎上してしているらしく、その場で調べてみたら(そら炎上するわ)というデザインで。彼はマッチングアプリを通じて複数の女性と電話したり会ったりしているんだが、その中のひとりの女性との会話の中でファッションの話から、件のBEAMSのTシャツになったらしく。

彼はお笑い(差別を笑いのネタにする場合が多くある)が好きで、思想の話を他者としたくなくて、また、フェミニズム的な思想に一切触れたことがなくて(日本で男性として生きて来たら珍しくないと思われる)、女を「女」としか見られない人で。だから、その話になった時に「なんで炎上しているか分からない」、と発言したらしい。そしたら相手の女性から「いや当然炎上しますよね。話の意味分かってます?」みたいなことを言われたんだそうな(伝聞なので女性の発言内容はニュアンスです)。

こういうところがあるから私は彼と親交を持ち続けているんだが、彼は彼女の発言をきっかけにフェミニズム(その時点で彼の中でその一連の思考に名前は与えられていなかったが)について考え始めたらしい。「普通(=女性蔑視が埋め込まれた文化を引っかかりなく受け入れて来た)」の男なのに、捻くれていて繊細で変に素直なところが彼の美点である。友人関係だからかもしれないが、彼は常に私の直裁で独特な意見を「ふむふむなるほど、勉強になります」と聞き入れてくれる(もちろん納得出来ない時には反論が来る)。先述したように彼はお笑いがめちゃくちゃ好きな人である。金属バットとか、ダウンタウンとか、オードリーとか、そういうお笑い芸人たちの話を私たちは散々して来たし、私たちは彼らを散々称賛して来た。

 

以下、彼が言ったことを大体まとめて口語調で書く。

「(BEAMSのTシャツの話をきっかけに)考えてみたのよ。そしたら精神のバランスを崩して気持ち悪くなっちゃって、誰にも会いたくなくなっちゃった。俺は今までそういうことについて考えてこなかったし、知らないが故に、知らぬ間に誰かを傷つけてるのかもしれない。だったら誰にも会わずに一人でいた方がいいのかもしれないのかなって」

「もし、自分が女性だったとして、文化に女性蔑視が埋め込まれているこの社会に生まれ落ちたら、怒り狂うんじゃないかと思うんだよ。TVとか見られなくない?」

「もし自分が女性だったらって思った時に浮かんだのは午睡(私)のことなのよ。午睡とは今までお笑いの話めっちゃして来たし、オードリーのラジオの話散々してきたし。でもお笑いって、差別とかそういうものが題材にされてるものじゃない。金属バットとかさあ。そういうものを今まで午睡はどんな気持ちで見て来たのかなって」

「午睡みたいなちゃんとした人が、女性であることで差別に晒されてるとしたら、それはすごく嫌だなって思ったんだよね」

みたいなことを言っていた。確かに彼は「普通」の男なのだが、そんな「普通」の男と私が今まで親交を持ち続けて来たのは、彼の、こういうところなんだよな〜と思った。

この間、映画観た後に銀座で通り魔的なナンパをされて不快だったって話したら「女性が夜1人で歩くの危ないってむかつくな」ってすぐ返って来たり、アプリを通じて出会った女の子と夜ご飯行った時、会計前に女の子がお手洗いに行ったらしく「そういう時に、男側のムーブとして、会計済ませとく、みたいのあると思うのよ。でも気持ち悪くて出来なかった」と言っていたり、そういうところ。彼元来の考え込む性質故に、大元の概念(フェミニズム)を知る前から、結果に疑問を抱く、という…。

彼が徹頭徹尾「普通」の男なら私は友人関係さえ結ばなかったと思うけれど、彼が「普通」の男であると同時に、繊細故に考え込んで、変に素直な男である(さらに独特な自意識の表現をする)ことが私にとっては重要なんだと思う。彼は「俺が間違っていると思ったらすぐに指摘してほしい」と言うし、それが本心なのはよく分かる。彼は私が女だからと言う理由で私の意見を軽視したりしないし、逆に重視もしないし。そのまま、私の意見を私の意見として聞いてくれる。私が理屈一辺倒のこと言ってもそれが正論なら正論として受け付けてくれるし(ちなみに私は時々客観冷徹正論マンである。これは恋人に言われて、確かにそうねって受け入れている)。

それって別に特別であるべきことじゃないと思うんですけどね。今まで、恋愛になるかもしれないって段階で会ってきた男の人たちには、女からこんなこと言われるとめんどくさいだろうなって思って言わなかったこととか、彼には別に全部言えるんですよね。言ったところで嫌がられないってことが分かっているからね。もう恋愛にならないって分かってる気安さがでかいのかもしれませんが。

 いや〜、しかし「午睡が女性差別に晒されながら生きていることに腹が立つ(要約)」と言ってくれたのはうれしかったですね。友人が差別に晒されながら生きてきたこと/生きていくこと、に初めて思い及んでそれに怒ってくれたということ。

私は彼とフェミニズムの話ってしてこなくて(思えば男性としたことはない。いつも女性としてきた)、だからその機会を与えてくれたマッチングアプリの女性ありがとう。完全に余談なのだが、彼がマッチングアプリで出会っている女性はみんななんかめっちゃ魅力的で、私も知りあって友だちになりたいと思う。

 

そういう感じ。初めての記事でこれでいいんかと思うけど、実際に今日(もう昨日だけど)あったことなのでまあいいかな。

こんな文章誰も見ないだろうけど、他人がもしかしたら見るかもしれない、まとまった文章書くときにはやっぱり適切な語彙を探そうとしたり、文脈がスムーズに流れるように考えたりするから脳みそ使うね。いいね。明日仕事なので寝る。おやすみ。