ケトルで鶏むね肉に火を通す with 石

ちょっとみんな聞いてー!!!!!!(カンカンカンカン)という気持ちでこの記事を書き出している。内容はタイトルの通りだ。私は数十分前にケトルで鶏むね肉に火を通すことに成功した。この感動を他の誰かに伝えたい、この話を誰かに聞いて欲しいという気持ちが高まりまくって、食べ終わってすぐそのままの勢いでこれを書いている。

さっそく具体的な方法を記述したい気持ちは山々なのだが、今回の成功は過去におかした一つの失敗の上に成り立っている。よって、その失敗について先に軽く触れておくことにする(読み飛ばしても全く問題ないです)。

 

2021/6/19

私はケトルでゆで卵(前記事参照)の成功体験をもとに、ケトル調理を他の食べ物にも適用しようとしていた。真っ先に候補に上がったのが、鶏むね肉である。鶏むね肉はゆで卵同様、以前から私の食生活を支えてくれていたよきパートナーであった。その鶏むね肉をケトルで調理できるようになれば、私のケトル食の可能性はさらに広がるだろう。しかし、スーパーに行き、鶏むね肉のパックを見たとき、私はふと不安になった。

(こんなに大きな肉の塊にケトルで火を通せるだろうか…?)

決して、目の前の鶏むね肉が通常より大きかったという訳ではない。ただ、私はこれから、ケトルで火を通すというイレギュラーな行為をするのだ。

(300gの鶏むね肉でも、ケトルには荷が重いんじゃないだろうか?きちんと火が通るのか…?)

もし完全に鶏むね肉に火が通らず半生になった場合、結局鍋で茹でることになる。それはめんどくさいからなるべく避けたい。そう考えた私は、結局4本入りのささみに手を伸ばした。

 

数日前に購入しておいたアイラップ(耐熱約120度のポリ袋。ケトルで食品を茹でるために、耐熱のポリ袋があると超便利なのではと思って調べたら出会った最高の商品)に、ささみを投入。下味をつけて放置し、袋ごと沸いた湯の中に入れて約10分待った。

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火は通っていたが、ジューシーさは全くなく、食感がゴムみたいになってしまった。味付けにも失敗してしまったようで、かなり塩辛い。辛かったけれど、お茶をがぶ飲みしながら全部食べた。

 

2021/6/23

そして本日である。私は電車に揺られながら、前回失敗したのは「急速に熱を入れ過ぎたからだ」と判断した。「鶏むね肉やささみをしっとり仕上げるには、じっくりと火を通すことが重要である」。私がSNSやWebで見てきたレシピには全て、そう書いてあった。私はたぶん、半生になることを恐れ過ぎていたのだろう。ケトルで沸かしたお湯の温度や勢いは、細いささみには過剰だったのだ。より大きな塊である鶏むね肉なら、同じ条件であってもゆっくり火が入るはずだ。そう考えて、当初はあえて避けた鶏むね肉を購入して帰宅した。調理の際、以下のレシピを参考にしました。ありがとうございます。

 

①鶏むね肉は300gのものにした。フォークで穴を開けて、裏表に軽く塩を振る。


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②できるだけ空気を抜いてアイラップに入れる。

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③お湯(何となく約700mlにした)が沸いたらケトルに袋ごと鶏むね肉を入れる。

のだが、ここで小さなハプニングが起こった。袋に入れた鶏むね肉が水面に浮いてきてしまい、肉全体がお湯にきちんと浸らないのだ。

困った…何か重しが必要だ。重しになるようなものはないか…と部屋を見回したところ、たくさんあった。

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そう、私は石が好きなのだ。部屋には石がたくさんある。静かに佇むそれらの中で、いちばん重しに向いていそうなものを選んだ。これだ!

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この石は普段、棚の上でブックストッパー?ページオープナー?として活躍している。いちばん後ろの丸いやつです。ついでに私の拾ったいい石たちも見てください。

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④石(もしくは任意の重し)をアイラップに包んで、ケトルに入れる。

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自分で作り出した状況にも関わらず、アイラップに包まれた石とか初めて見たからテンション上がった。石ってこんな姿にもなるんだ…。石は硬くて丈夫だから、用途によって柔軟に装いを変えられるのだ。石ってやっぱりすごい。好き。

 

⑤お箸とかで、鶏むね肉とのバランスを整えて、鶏むね肉全体がお湯に浸るようにする。口でゆっくり30秒数えて、スイッチをオフにした。ここから約30分間ふたをして放置(石を入れる時に多少もたついたので、30分より数分長く待った)。

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約30分後の姿。

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できてそう!!しかし、油断は禁物。キッチンばさみで分厚い部分を切断して中を確認する。

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できてそう!!!!しかもジューシーそう!!!!これでかぶりついてもよかったが、完全に火が通ってるかちょっぴり不安だったので、袋ごとケトルに戻して数分追加で加熱。のち、完成!

 

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ポン酢と梅肉をつけて食べました。インターネットで知識を共有してくれる方、私にケトルをくれた田中さん、そして石に感謝の念を抱きつつ、秒で食べ終わりました。めちゃくちゃうまかったです。

 

 

石が好きな人への追記:

重しとして使った後の石は、濡れてないのにほかほかです。

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何の変哲も無い石に見えますが、実はほかほかしています。

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裏面です。ほかほかです。

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足に載せました。あったか〜い。

 

冬場にやると、食べものと天然カイロが同時にできて便利かもしれません。

でもどの季節だって、美味しいものを食べている時、側に温かいものがあるのはうれしいことですよね〜、それが生き物でも生き物でなくても。